エアコンの黄ばみが、あらキレイ!おすすめのお掃除方法をご紹介

①エアコンの黄ばみの原因は?
家電量販店に行くと、新品(当然ですが)のエアコンが何台も展示されていますよね。
さすが新品!そのピカピカの白さがまぶしい!と思いませんか?
何年か前に買ったわが家のエアコンも、最初はこんな風に白かったはずなのに、気づいたらいつの間にかくすんだ黄色になってしまって、新品のエアコンと比べると余計に古さを感じてしまいます。
さて、エアコンに限らず、プラスチック製品全般に言えることなのですが、この黄ばみはどうして起こるのでしょうか?
考えられる原因は3つあります。
1.プラスチック自体の劣化
プラスチックの中に含まれる「ブタジエン」というABS樹脂は、経年劣化によって素材自体が黄ばんでいくそうです。
長年使っているエアコンなどによくみられる原因です。
2.表面の化学変化
プラスチック製品は、加工の過程で「酸化防止剤」や「難燃剤」が添加されています。
そのどちらか(または両方)が化学変化を起こすと、黄色く変色するのだそうです。
あるいは、直射日光に当たることで、やはりプラスチックに含まれる添加物が化学反応を起こし、いわゆる「日焼け」の状態になって黄色くなることもあるのだそうです。
3.タバコのヤニ
喫煙する人の部屋というのは、全体的に黄ばんでいるイメージがあるでしょうが、これはタバコのヤニが部屋中に付着していくためです。
当然エアコンにもヤニが付着することで、黄色く変色してしまいます。
②これで綺麗に!お掃除方法をご紹介
新品同様の輝きはムリだとしても、黄ばんだエアコンから出る風って、冷房でも暖房でも、なんだかあまり効かなさそう。
なんとかキレイにできないものでしょうか。
原因別に対処方法をご紹介します。
1.プラスチック自体の劣化
これに関しては、対処方法がありません。
素材自体が黄色くなってしまっているので、洗剤でいくら表面を拭いても無理なのです。
劣化しているということは、強度も弱くなっています。
買い替えどきのサインだと思って計画を立てはじめましょう。
2.表面の化学変化
表面の化学変化の場合は、酸素系漂白剤(過酸化水素水と漂白活性化剤の両方が入っているもの)で黄ばみを落とすことができます。
酸素系漂白剤は、主に衣料用の漂白剤として販売されている、液体のものを使用してください。
<他に用意するもの>
・ラップ
・ゴム手袋
・ハケ(洗剤を塗りつけるため必要)
・乾いた布など、パーツを拭くもの
・日光(ブラックライトがあればそれも可)
<お掃除方法>
(1)前面パネル、フラップ(羽根)など、黄ばんでいる部分で取り外しできるものをはずす。
はずす際は取扱説明書などを読んで、正しく取り外してください。
(2)ゴム手袋をはめ、黄ばみの部分に漂白剤(原液のまま)をハケで塗る。
(3)漂白剤が乾燥しないよう、ラップで包む。
この時、ラップがシワにならないように注意してください。
(4)そのまま日光によく当てる。
時間は数時間程度でOKなのですが、黄ばみの程度で時間は変わりますので、確認しながら日に当ててください。
(5)黄ばみが取れたら、水洗いし、しっかり拭いて乾燥させる。
(6)取り外したパーツをエアコンに取り付ける。
3.タバコのヤニ
タバコのヤニの黄ばみは、水で濡らしたメラミンスポンジを固く絞ってこすり落とします。もし汚れがひどい場合は、台所用の洗剤を少量つけてみてください。
洗剤をつけた場合、あとで水拭きしてくださいね。
③エアコンの黄ばみを予防するには?
劣化による黄ばみは、ある程度仕方のないものだとしても、できれば長い間、白くかがやくエアコンでいてほしいですよね。
ここでは、エアコンの黄ばみを防ぐ方法をご紹介します。
(1)エアコンのある部屋では、タバコを吸わない。
当たり前のことですが、タバコのヤニで黄ばむのを防ぐには、この方法が一番です。
掃除の回数を減らせますし、エアコンにタバコの臭いが移ることも防げます。
どうしても無理なら、せめて窓を開けて換気をしながら喫煙しましょう。
(2)こまめに掃除をする。
こびりついた汚れを落とすのに多大な時間がかかるのと同じで、本格的に黄ばんでしまう前に、こまめに掃除しておくこと。
これが一番効果的で、結局楽ちんな方法です。
エアコンの表面(エアコンカバー)やパネルなどは、乾いた柔らかい布でからぶきしましょう。
汚れが取れない場合は、固く絞った布で水拭きしたあと、乾いた布でからぶきしてください。
ついでに、フィルターも掃除しておけば、イヤな臭いを防ぐこともできますし、エアコンの稼働効率も上がりますよ。
表面に掃除機をかけてから外し、もう一度丁寧に掃除機をかけたあと、水洗いしてしっかり乾かせばOKです。